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original ecobag [エコバッグのこと]
2011年7月11日
オリジナルエコバッグ+震災と編物。
毎日毎日本当に暑いです。
4ヶ月前のあの寒さが思い出せなくなりそう。
逆に、例年以上に節電している「今」をあのとき想像なんてできませんでしたね。
地震後の停電していた3日間はこの先のメドが全くわからないのに時間ばかりがただただ目の前にあって・・・編棒と毛糸と体さえあればできる編物に停電中は救われました。
部屋に太陽が入る時間だけでも不安な気持ちを紛らせてくれました。
その後、電気が復旧してTVが見れるようになってからは本当にショックなことばかりで、
同じように時間はあっても編む手は止まってしまいました。
それでも気を紛らわせたくて編物を手にしたけど、頭の中がぐるぐる動いて30分と続かない毎日。
どんどん悪循環に入り込んで、考えや気持ちのバランスが不安定になっていったように思います。
自然と編みたい気持ちが出てきたのは1ヶ月後にガスが復旧したあたりからでしょうか。
生活のベースが少しずつ戻ってきたころから気持ちも少しずつ落ち着いてきたのかもしれません。
michikake cycle.3の開催日程を決めたのが5月中旬。
6月に入ってからは本当に良い集中が続き今日に至っています。
前にも書きましたが、ここまでがむしゃらに寝ても覚めても編物を考える自分に戻れたことが本当に嬉しいです。
停電中だけでなく、震災後の自分の中の混乱を落ち着かせてくれたのもまた編物でした。
さて、cycle.3から始まるオリジナルエコバッグのこと。
手編みニットの巾着ケースに入れて販売致します。
中身は一緒ですが巾着ケースは色とりどりなので好きなのを選んでくださいね。※写真は一部です。
価格は3,000円です。
このエコバッグの収益金(原材料費を除く全て)は全額寄付させていただきます。
寒かったあの日。
どんなに寒くても私には住む場所がありました。
家が流されたり浸水して避難所にいる方に毛糸の帽子やネックウォーマーで少しでも寒さをしのいでほしいと思いましたがちょうど季節の変わり目で在庫もなく、編んで届けるにはあまりにも非効率的で個人レベル。直後は何も動けませんでした。
日が経つにつれてだんだんと義援金、物資のお届け、ボランティアの状況やニーズをニュースで見たり、いろんな人の意見や動きを聞いているとさらに混乱して考えもぐるぐるしましたが、自分のできるスピードで背伸びしすぎず、長く長く続けていけること、、と考えてこのオリジナルエコバッグを作ることにしました。
まずはバッグ自体を気に入っていただきたい、どしどし使っていただけるものでありたい!というのがコンセプトです。
その後のお金の行き先は、当面は、震災遺児支援として「あしなが育英会」への寄付を、と考えています。
今後、回数を重ねていく中でこの東日本大震災だけにとどまらず寄付する先をその時の状況を見て変える可能性があります。
このオリジナルエコバッグは展示会の度に一緒に販売致します。
収益金の寄付はこの先もずーっと続けていきます。
みなさんが欲しいと思ったタイミングでご協力いただければ幸いです。
「その後」についてもその都度ご報告してまいりますね。
このエコバッグ、私はもう使い始めていますがたっぷり入って使いやすいですよ♪