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diary [最近のできごと]

2011年4月30日

街の空気。

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4月が終わる。例年より肌寒いでしょうか。
ゴールデンウィークかぁ、なんだかちっともそんな気がしないです。
帰省もしないのでなおさら、ですね。

地震前は、GWはバスで益子の陶器市に行こうと思っていましたが
この震災でバスツアーが中止になっていました。

陶器市自体は開催するので車で行こうと思えば行けるのですが
渋滞必須の大型連休はバスに乗っちゃった方が楽なんですよね。
と、いうわけでうちの陶器市ツアーは立ち消え、他にどこか行きたいところ、、、といっても
今イチ浮かばず。

無理な自粛や遠慮をしているわけではないのですが、
やはりいろんな事に対してあまりその気になれないというのが正直なところ。
この震災で自分の中の優先順位もいろいろ変わっています。

でも、今、しいて言えば
コンサートとかミュージカルとか舞台を観たいな。
なま音で体ごと包まれたいです。
どこでもドアがあったら劇団四季のライオンキングを観たい。今すぐにでも(笑)

連休に入る前、友人が取りまとめているプロジェクトの物資のお届けに同行して
石巻を経由し南三陸町歌津地区へ行ってきました。

ちょうど炊き出しをしていたので、ジャガイモの皮むきをさせてもらいました。
今までは泥掃除が主だったので、同様に現地に持っていくのは
長靴・軍手・ゴム手袋・手洗い水・着替え・・・と決めつけていたけど、
自分がお手伝いさせてもらうための包丁・まな板・ピーラーくらい持っていけばよかったな。

2度石巻へ行き海沿いの風景も見ていましたが、
やはりここ南三陸町もショックな光景の連続でした。
山側の背の高い杉の木々に衣類や布がいっぱいひっかかって風にそよいでいました。
全部津波が持ってきたもの。その距離と高さまで持ってこられたもの。信じられない。
同じ「津波」の被害でも場所によって、栄えていた産業によって、地形によって街の空気はそれぞれだけど、石巻も南三陸町も全てが想定外だったことだけは一目でわかります。
快晴だったその日は太陽が反射してキラキラの海と見頃の桜と被害の様子が本当にアンバランスでした。

地震翌日、情報収集に行った近くの避難所を思い出しました。
次の日に控えていた卒業式のため準備万端だった中学校の体育館。
紅白の幕と豪華な生け花、舞台には「おめでとう」の文字。
それを背にブルーシートの上で肩寄せ合っているたくさんの人たち。。
あのアンバランスさも忘れられません。

たまにはこんなシンプルなバターロールを。
うちのは卵黄多めなので見た目も黄色っぽい。たまご感アリアリに焼き上がります。